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山梨県立甲府南高校による国立極地研究所訪問
、山梨県立甲府南高校の生徒が、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業フロンティア講座「国際環境講座」の一環として、国立極地研究所を訪問しました。講義は、猪上 淳SPD(国立極地研究所)による「雲をつかむには」というテーマで行われました。
まず、事前課題の北極クイズの答え合わせを行いながら、観測映像や自身の経験談を交え、極地の環境や雲・氷の性質について紹介しました。その後の「利き氷」のワークでは、多くの生徒が北極海の海氷と南極の陸氷を判別することに成功しました。
雲は気候の将来予測において重要な要素ですが、その変化予測は非常に困難です。このため、極域の雲について研究することの重要性が伝えられました。生徒たちは、ペットボトルを使った雲の生成実験や、実際の観測センサーを用いたエアロゾル(大気中を漂う微粒子)測定を通して、雲の模擬観測を体験しました。
後半のグループワークでは、地球温暖化への適応策として注目される気候工学について、その是非や環境、人間、国際関係への影響、日本が積極的に研究を進めるべきかについて話し合いました。答えのない問題を考えるこのワークでは、各班がディスカッションを通じて意見をまとめ、全体発表では多様な考えを共有することができました。
グループワークの途中、自由時間には、南極・北極科学館の見学や実験・観測体験、講師への質問などを通して、極地や研究活動についてさらに学びを深めました。非常に充実した内容の体験型講義で、研究機関ならではの、学校の枠を超えた貴重な経験を提供することができました。
学校・団体名 | 山梨県立甲府南高等学校 |
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対象 | 高校1年生、教員 |
実施日 | |
講師 | 猪上 淳(国立極地研究所) |
活動内容 |
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参加人数 | 42名 |
参加者からの声 |
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