活動報告

CTで明らかになったイッカクの「親知らず」と頭骨の秘密

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CTで明らかになったイッカクの「親知らず」と頭骨の秘密

2025年、グリーンランドから日本へ2年をかけて運ばれた、北極固有種のクジラであるイッカク(Monodon monoceros、全長約5メートル)の全身骨格標本が、札幌の北海道大学総合博物館に搬入されました。現在、北海道大学北極域研究センターでは、ArCS IIIプロジェクトの一環として、本骨格標本の展示準備を進めています。

、研究および展示を目的として、イッカクの牙、頭骨、および下顎(すなわち下顎骨)に対してコンピュータ断層撮影(CT)を実施しました。本研究は、ポドルスキー・エフゲニー博士(北海道大学北極域研究センター)、新坊弦也博士(北海道大学大学院獣医学研究院)、パク・ソンミン博士(韓国・檀国大学歯学部)による共同研究です。

CTデータは、北海道大学大学院獣医学研究院に設置されたマルチスライスCT装置(東芝製 Prime Aquilion)を用いて取得されました。これらのCT画像から作成した暫定的なデジタル三次元モデルをここに示します。解析の結果、頭部の精緻な内部構造が明らかとなりました。具体的には、埋伏した牙(長さ約20cm)、主牙の歯槽、埋没した痕跡的な歯(約4.5cm)、非対称な頭骨構造、そして年輪状の層構造をもつ中空でらせん状の牙などが確認されました。

本研究の詳細や画像使用の許可については、ポドルスキー博士(e.podolskiy[_at_]arc.hokudai.ac.jp)までお問い合わせください。
(※上記メールアドレスに送信する際は、[_at_]を@に置き換えてください。)


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