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Mirai Music Festival
「みらい」最後の北極航海も終盤となり、演奏好きの乗船者達によるコンサートが開催されました。会場の第二ブイ庫は船の心臓と言えるエンジン室が近く、陸でのコンサートとは少々勝手が違い、エンジン音を聞きながらの演奏となりました。
演奏会の最後を飾ったのは、船長がハーモニカで奏でる『Danny Boy』。
戦地へ赴く子供を見送る母親の別れの歌とも言われますが、その旋律とブイ庫のエンジン音は、まるで“彼女”――まもなく退役するこの船が、28年間の航海を共にした乗組員たちに別れをつげているかのように響きました。