活動報告

今週の「みらい」(2025.9.15~9.23)

公開日

今週の「みらい」(2025.9.15~9.23)

執筆者:毛利 亮子(国立極地研究所)


から

には晴天の下、係留気球での大気観測を行いました。「みらい」から見上げる係留気球は、まるで水の中を泳ぐ「金魚」のようでした。

2回目の海氷キャッチを行いました。順調に作業を進めていたところ、水面に海氷とは違う動きをする白い物体が。ホッキョクグマの登場に、現場が一気に盛り上がりました。(海氷キャッチは多関節クレーンでの作業のため、ホッキョクグマがいても安全に実施することができます)

は、雪が舞う寒さの中、昨年、海中に設置した「NAP係留系」の回収を行いました。第4回のライブ配信の特集で紹介した「セジメントトラップ」も無事に回収されました。合計千メートル以上のケーブルを巻き取る作業は大変ですが、みんなで協力し、楽しんで行いました。

この日の夜中、空全体を覆うようなオーロラが出現しました。

は、昨日と同じ場所に新たな係留系を設置しました。長さ1,600mほどのNAP係留系。これから2年間データを取り続けます。

3回目の海氷キャッチでした。研究者が狙うのは、「汚い・臭い氷」。多くの人が固唾を飲んで見守る中、卓越したクレーン操作技術で、800㎏もある、お目当ての海氷をすくい上げることに成功しました。

は、最後の採水でした。早朝から、バケツやロゼット採水器を使って作業を進めます。この北極航海では、30回以上の採水を行い、多くの人が関わりました。水中カメラ観測やプランクトン採集、堆積物採取もこれで終了です。

、水中ドローンの運用試験と係留気球での大気観測をもって、北極海での観測を終了しました。

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