公開日
アラスカ大学フェアバンクス校国際北極圏研究センター(IARC)訪問
~に、国際共同研究推進を目的とした合同ワークショップに参加するため、国立極地研究所の野木 義史所長、猪上 淳SPD、末吉 哲雄PD補佐、ArCS III特任助教の3名を含む計6名で、アラスカ大学フェアバンクス校国際北極圏研究センター(IARC)を訪問しました。IARCでは、Hajo Eicken所長をはじめ、Brendan Kellyチーフサイエンティスト、岩花 剛氏、和賀 久朋氏、Emily Lescakコーディネーターを中心に、多くの研究者との交流が実現しました。
-
国際北極圏研究センター(IARC)
-
Eicken所長と野木所長
国際共同研究ワークショップでは、まず国立極地研究所およびArCS IIIの各参加者から、研究分野(大気、雪氷、森林、海棲哺乳類、科学コミュニケーション)の概要が紹介され、その後、一日をかけて各分野の研究者たちと個別に議論を深めました。
-
ArCS IIIの概要紹介
-
IARC研究者とのディスカッション
-
ワークショップの集合写真
ワークショップの前後には、個別のディスカッションや周辺施設の視察が行われました。永久凍土のトンネル、ポーカーフラットリサーチレンジ観測サイト(PFRR)、アラスカ無人航空機システム統合センター(ACUASI)やボナンザクリーク長期生態学研究サイト(LTER)においては、実際の観測機器やフィールドの説明を受けながら、活発な議論が交わされました。
-
永久凍土トンネル
-
ACUASIが運用する無人航空機
-
PFRRでの温室効果ガスフラックス観測
-
ボナンザクリークLTER
国立極地研究所の田邊智子氏は、NASAの地球観測プロジェクト・ABoVEの研究集会で発表し、北方林の生態系研究者との交流を深めました。また、訪問期間中にはアラスカ大学フェアバンクス校(UAF)の一般公開が行われ、幅広い年代の市民が大学を訪れ、研究者やスタッフと交流しながら科学に親しむ様子が印象的でした。
-
ABoVE研究集会で発表する田邊氏
-
体験型のブースが立ち並ぶUAFの一般公開
IARCとは帰国後も継続的に交流を重ねており、今後の共同研究や国際連携の進展が期待されます。