活動報告

グリーンランド・カナック沿岸での現地調査2025

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グリーンランド・カナック沿岸での現地調査2025

目次

沿岸コミュニティー課題では、海洋、氷河氷床、陸域、人文社会などの研究チームが、2025年7月から9月にかけてグリーンランド北西部のカナック周辺でさまざまな調査観測を行います。写真と共に研究の内容や現地の様子をお伝えします。


グリーンランドでの調査開始!

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執筆者:エブゲニ・ポドリスキ(北海道大学)
日本語訳:小川 萌日香(国立極地研究所)

私たちの調査地、グリーンランド・カナックへのフライトは本日2度目のキャンセルとなり、11人のメンバーがイルリサット(グリーンランド)に足止め中です……4日間で2度のキャンセル、理由はカナック空港上空の霧です。着陸まであと数10mのところで引き返してしまいました。現地の人々によると、”カナックへの飛行は月に飛ぶよりも難しい”そうです。日本を出発して1週間経ってもまだ現地に到着できていない私たちは、その意味を痛感しています……次こそ、カナックに着陸しますように!(写真1、2)

私たちが足止めされているイルリサットは、巨大な氷山の間を巨大なヒゲクジラが泳ぐ、ユネスコ世界遺産の息を呑むほど美しいアイスフィヨルドで有名です。私たちはこの機会を活用し、フィヨルドを散策し、美味しい料理を楽しみ、調査機材のテストを行っています。朝食中にレストランからクジラの調査を行うこともできます!(写真3、4)

また、ドローンを使って岸からクジラの行動観察も行いました。ザトウクジラ、ナガスクジラ、カモメが一緒に餌を探している様子は圧巻です。同時に、水中マイクによるクジラの鳴音と海の環境音の録音も行いました。カナックと比べると、イルリサットの港は非常に騒々しく、特にハリバット(オヒョウ:カレイの一種)漁船やクルーズ船の往来が多いです。今後も、調査の様子や写真をお届けするので、お楽しみに!(写真5、6、7)


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