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観測がなくなった日に出会えたもの
執筆者:丸山 睦実(北海道大学 水産学部4年)
北海道大学水産学部海洋生物科学科4年の丸山睦実です。
全観測が無事に終了しました!
今回の航海で、私は初めて本格的な観測を経験しました。観測が続いていた頃は、寒さや睡眠不足に苦しみ、「早く終わらないかな」と思うこともありましたが、観測が終わってしまった今は、観測がないことが寂しく、観測ロスです…。
観測はいつも予定通りに進むわけではなく、時間の変更は頻繁にあり、海況によって一日観測ができないこともありました。 ここでは、そんな「観測がなくなった日」について書こうと思います。
観測がなくなる前日の23時頃、みんなで外に出て夕焼けを見ました。久しぶりに大きな陸地(アラスカ)も見えていて、不思議な気持ちでした。
観測がない当日は、たくさん寝た記憶しかありません…。おかげで体力も回復しました。
私の日記より
翌日は停泊のために海に下ろしていたアンカー(碇)を外して北へ向かいました。停船の影響で予定が変わり、この日も私が担当するプランクトン観測はほとんどなかったので、久しぶりに目視調査をしていると、野生のセイウチに出会いました。その姿を見た瞬間、自分が北極海に来ていることを実感し、涙が出そうになりました。
深夜には、真北の太陽に向かって進み続ける船から、一面の凪いだ海と雲一つない空を眺めました。あまりの美しさに声が出ませんでした。 数分だけ見ようと思っていましたが、見入ってしまい、気が付けば一時間ほど眺めていました。
一日観測がなくなることは、今後の予定が大きく変わったり、サンプル数が減る可能性があったりと、決して良いこととは言えませんが、みんなと見た夕焼け、初めて出会った野生のセイウチ、そして美しい白夜――これらは、観測がなくなったからこそ出会えた景色や生物でした。
今回の観測や研究サンプルの採集は、先生や先輩方、乗組員のみなさんをはじめ、多くの方々のご協力があってこそできたものだと強く実感しました。今回の航海でお世話になった皆様、本当にありがとうございました。次に観測航海に参加する機会はまだ決まっていませんが、また現場に立つことができたら、今回よりも成長した自分で観測に臨めるよう頑張りたいです!
