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海鳥の暮らす場所、北極
執筆者:荒木 達亘(東北大学 経済学部 4年)
皆さん、こんにちは!公開実習生で、東北大学経済学部の荒木達亘と申します。
私はこれまで鳥をじっくり観察した経験がなかったのですが、今回のおしょろ丸で初めて海鳥観察に挑戦しました。

ハシボソミズナギドリの群れ
北極海を眺めながら観察する様子
まず、海鳥というのは、生涯のうち9割の時間を海で過ごす鳥を指します。巣を海の近くの陸地につくり、海で餌を捕るのが特徴です。海鳥は、海洋生物の中でも非常に観察しやすい生物だといわれていて、船に乗っていれば大体いつでも観察できます! 僕は、海鳥目視チームのお二方の目視調査にお邪魔させていただくかたちで、観察の体験をさせてもらいました!
目視調査では、船の上から双眼鏡を使い、海面や空を飛ぶ鳥を探します。最初はどの鳥も同じように見え、「あそこに海鳥がいます」と言われても、どこにいるのか分からないほどでした。しかし、海鳥目視チームの皆さんに教えてもらううちに、体の色やくちばし、飛び方に、それぞれ違いがあることが分かってきました。
その中でも特に印象に残ったのが、エトピリカとツノメドリです。エトピリカは、有名なバイオリン楽曲のモデルにもなった鳥です。どちらも大きなくちばしを持つ「パフィン」の仲間で、少し見ただけではよく似ています。しかし、観察するときのポイントがあります。エトピリカはお腹まで黒く、くちばしは鮮やかなオレンジ色です。一方、ツノメドリはお腹が白く、くちばしは黄色っぽく見えます。

エトピリカとツノメドリの比較写真
違いを知ってからは、鳥を見つけるたびに「今の海鳥はどの種類だろう」と考えるのが楽しくなりました。予想が当たるとうれしく、外れると、「次は別の特徴も見てみよう」と思います!
海鳥観察の魅力は、鳥の名前を当てることだけではありません。船が進む場所や海の深さによって、出会う鳥の種類が変わります。海面で餌を捕る鳥、海に潜って餌を探す鳥、風を利用してあまり羽ばたかずに飛ぶ鳥など、暮らし方もさまざまです。飛び方や体の形には、海で生きるための工夫が表れているのだなと思います。
何もいないように見える海でも、よく目をこらすと、たくさんの命が動いています。私にとって海鳥観察は、広い海を「ただの景色」から「生き物たちの暮らす場所」へと変えてくれる体験でした。
みなさんもこれから海を見るときは、水平線だけでなく波間を飛ぶ鳥たちにも注目してみてください!

海鳥観察のあとの綺麗な夕日