活動報告

船上でのプランクトン「手術」

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船上でのプランクトン「手術」

執筆者:豊岡 菜月(北海道大学 大学院水産科学院 修士1年)


こんにちは。北海道大学大学院水産科学院、浮遊生物学教室修士1年の豊岡菜月です。今は北極海での観測も終わり、海の色の変化や気温の変化から、日本に近づいてきているのを日々感じています。今回は、私が観測中に行っていた研究の一部を紹介したいと思います。

私は北極海に多く分布しているCalanus glacialis(カラヌス・グラシアリス)という動物プランクトンについて、遺伝子や脂肪酸を用いた解析を行っています。C. glacialisは甲殻類の一種で、あしをオール (かい)のように使って泳ぐ、カイアシ類の仲間です。研究室に配属してから知った生き物ですが、毎日のように顕微鏡で眺め、今ではかわいいなと愛着を持っています。

観測点に到着して、プランクトンネットを曳くと、植物プランクトンがいっぱいでどろどろのネットが上がってきます。試料を集め、シャーレに移して、ここからが私の作業の本番です。どろどろの試料を少量だけ小さなシャーレに移して、顕微鏡でひたすらC. glacialisを探します。

C. glacialisをみつけたら、ピンセットでつまんで移して、つまんで移して。十分な量が集まるまでひたすら続けます。松野先生や同じ研究室の先輩方も集めるのをたくさん手伝ってくださいました。

集めたC. glacialisのうち、成体に近く、油をたくさん持っている個体は、アンテナと呼ばれる部分をえつき針を使って切り離し、アンテナ部分は遺伝子解析に、体の部分は脂肪酸分析に利用します。

えつき針でアンテナを挟んで、カット。
今回の航海で初めて行った作業ですが、今ではすんなりできるようになりました。

陸に戻ったら、今回の航海で集めた試料の分析が始まります。忙しい日々が続きそうですが、どんな結果が出るのか、今からとても楽しみです。


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