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船での生活で驚いたこと
執筆者:楊 志坤(北海道大学大学院 水産科学院 修士2年)
今回の「おしょろ丸」での北極航海は、私にとって人生で初めての北極への航海です。乗船前は「海の上で研究できること」に期待で胸がいっぱいでしたが、実際に船で生活してみると、最初に驚いたのは想像以上の船酔いでした。寝ているときも、食事をしているときも、船はまるで遊園地の海賊船のように絶えず左右に大きく揺れます。初日は「こんなに揺れるのか」と驚き、立っているだけでもバランスを取るのが大変でした。船での生活は、陸の上では決して味わえない特別な経験だと実感しました。
一方で、その揺れさえ忘れてしまうほど感動したのが、北太平洋の圧倒的なスケールです。船の周りを見渡すと、どこまでも続く海しかありません。水平線が360度広がる景色を目の当たりにすると、人間という存在が自然の中では本当に小さなものだと感じました。海は深い藍色をしており、その吸い込まれそうな深さと美しさに何度見ても心を奪われました。
そして、今回の航海で一生忘れることのできない景色に出会いました。船内時間23時43分、船の前方に広がった夕焼けです。北部ベーリング海を航行する「おしょろ丸」の先には、夕日に赤く染められたアラスカの山並みが静かに浮かび上がっていました。その美しさは、これまで写真や映像で見てきたどんな景色よりも心を打つものでした。空、海、そして遠くの山々がオレンジ色と深い青色に包まれた光景は、まるで一枚の絵画の中に入り込んだようで、その瞬間の感動はきっと一生忘れないと思います。
航海はまだ続きます。これからさらに北へ向かい、北極ならではの景色や生き物との出会いが待っているはずです。特に、真っ白な北極の海氷を見ることをとても楽しみにしています。この貴重な経験を大切にしながら、研究だけでなく、北極の雄大な自然を五感で感じ、最後まで充実した航海にしたいと思います!