活動報告

今週の「みらい」(2025.9.8~9.15)

公開日

今週の「みらい」(2025.9.8~9.15)

執筆者:毛利 亮子(国立極地研究所)


からまでの「みらい」でのできごとをお届けします(動画とともにご覧ください)。

には、昨年の航海で設置し、一年間海中でデータを取り続けてくれた「係留系」を回収しました。
各担当のスムーズな連携により、係留系の目印でもある「浮き」が、「みらい」の船尾側のクレーンにつなげられ、観測機器が次々と回収されていきました。

は、昨日と同じ場所に新たな係留系を設置しました。
安全確認ののち、数々の観測機器や「浮き」が海に入れられ、最後は、係留系を海中に沈めるためのオモリを投入。この係留系の回収は2年後になります。

その後は、以前このブログでも紹介した「係留気球」での大気観測です。
デッキと後部操舵室で連携しながら、係留気球から送られてくる気象データを分析し、観測する高度を決めていきました。
この日は放球後から雪が降り始めて、上空から降りてきた「Ottotto」の背にも、薄っすらと積もっていました。

は海氷域の近くまで移動し、「海氷キャッチ」を行いました。
研究者が解析したい海氷は、UFOキャッチャーのように、熟練のクレーン操作技術ですくいあげられていきました。
回収した海氷は、保存しやすい大きさに整え冷凍庫に保管し、日本に持ち帰ります。一口に「海氷」と言っても、いろいろな見た目の氷がありました。

の夜には雪が降り、甲板にも積りました。
は、氷の近くでの、海氷下ドローンCOMAIの運用試験でした。

この一週間は、さまざまな動物たちとの出会いもありました。観測の合間に、みんなの心も安らぎます。
観測はいよいよ終盤を迎えます。

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