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(in Japanese) Become a water sampling expert!

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(in Japanese) Become a water sampling expert!


採水は、海洋観測において非常に重要な活動のひとつで、今回の航海でも50地点ほどで計画されています。スケジュールによっては、24時間体制で行われることもあるため、私のような初乗船者でも、役に立てる機会があります。

出航直後には採水作業についての説明会が開かれ、採水の練習もさせてもらいました。採水と言っても、ただ海水を瓶に詰めればよいわけではありません。採水瓶を事前に何回海水で洗うのか、その時に採水チューブは使うのか、どのくらい瓶を優しく扱うのかなど、注意点はいろいろです。

実際の採水作業では、基本項目(酸素含有量、塩分、栄養塩など)を調べる瓶のほかに、各研究者の研究目的ごとに様々な瓶がずらりと並びます。

こんなに種類が多く、手順や注意点が複雑で覚えられるのだろうか…。研究の基盤となる大事なデータ採集のお手伝いです。自然と緊張感が高まります。何度もメモを見返し、熟練者の様子を観察しながら、ぎこちないながらも採水経験を積む日々が始まりました。

そんなある日、救世主が現れました!「採水の達人」と呼ばれる方の背後にピタリと付き、採水作業を撮影してもよいとのこと。達人目線での映像はイメージトレーニングにうってつけです。

現在は、そのビデオを何度も見返しつつ、さらなるスキルアップを目指しています。この航海が終わる頃には、「私、採水できます!」と胸を張れることを目指して。

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